舞台『プレイヤー』

少し前に映画『22年目の告白 -私が殺人犯です-』についての感想をアメブロに投稿しました。そこには「何書いてもネタバレになるから何も書けない」と書きました。それと、「キャスティングに大きなミスがある」とも書きました。まだ上映してるとこもあるかもしれませんが、そろそろネタバレも良いかなと思うので書きたいと思います。

22年前の連続殺人事件の犯人は藤原竜也さんではなく仲村トオルさんです。私が言いたいキャスティングのミスとは仲村トオルさんのことなんです。仲村トオルさんがダメな役者だと言いたいわけではなく、むしろ素晴らしい役者だと思います。
ではなぜ真犯人役に仲村トオルさんキャスティングされたことがミスだと思うのか。それはあるドラマを思い出してしまうからなんです。そのドラマとは1998年にフジテレビ系列で放送された中山美穂さんと木村拓哉さん主演の『眠れる森』です。あらすじをWikipediaより引用します。
蘭専門の植物園で働く実那子は、3か月後に恋人・輝一郎との結婚を控えていた。実は、実那子は15年前の市議会議員一家惨殺事件の生き残りの次女であったが、当時の記憶を失っていた。事件直後、警察は実那子の姉・貴美子と恋人関係にあった大学生・国府を逮捕する。
ある日、実那子は事件の直後にもらったラブレターを見つけ、その差出人に会うため、故郷の「眠れる森」に出かける。そこで待っていたのは、実那子の過去から現在までのすべてを知る謎の男性・直季だった。同じころ、模範囚だった国府が仮出所し、「あいつに相応しい地獄を考えている」と告げて行方をくらます。
不審かつ不可解な行動を取る人物が錯綜する中、実那子の葬られた記憶と過去、そして惨殺事件の真実が明らかになっていく。
引用:Wikipedia

ザックリ言えば「15年前に実那子(中山美穂)の家族を殺した真犯人は誰なんだ?」とゆうドラマなんですが、この真犯人が実那子の婚約者である輝一郎なんです。そうです、真犯人は
仲村トオルさんなんですよ!!
このドラマ、主演の二人の人気もあって平均視聴率は25%超えていたそうです。私も観ていたし、確かに面白かったなたと今でも思います。このドラマの記憶が強く残っているので『22年目の告白』のように「〇〇年前の殺人事件の真犯人は誰だ」みたいなものに仲村トオルさんが出てくると「真犯人かな?」と思ってしまう。そんな思いのまま見ていて結果やっぱり犯人だったときになんて言いますか「まさか??」みたいなサプライズ感が無くなっちゃうのですよね。別の作品として意識しなければいいのですが、こればっかりはどうしようもない。
これが私が仲村トオルさんをキャスティングしたことはミスだと思う理由なのです。

そんな『22年目の告白』に出演した藤原竜也さんと仲村トオルさんが揃って出演してる舞台『プレイヤー』を渋谷シアターコクーンで観劇してきました。
【作品詳細】

ともに劇作家・演出家として活躍する長塚圭史と前川知大。演劇界の次代を担う同世代の才能が初タッグを組む贅沢な話題作が、この夏、シアターコクーンに登場する。
『あかいくらやみ〜天狗党幻譚』(作・演出)、『マクベス』(演出)と、シアターコクーンの空間に挑戦的で壮大な世界を生み出して来た長塚圭史。蜷川幸雄演出『太陽2068』で近未来SFを確かな筆致で描き出し、近年は映画(入江悠監督『太陽』原作・脚本、今秋公開の黒沢清監督『散歩する侵略者』原作)でも活躍するなど、今、最も注目される劇作家・前川知大。演出家脳/作家脳を持つ二人が、一年以上にわたって刺激的な打ち合わせを重ね、着々と準備してきたサスペンスフルな舞台がいよいよお目見えする。
舞台はとある劇場。国民的スターから地元の大学生まで、あらゆるキャリアを持つ俳優やスタッフが集まり、リハーサルが行われている。演目は、死者の言葉が生きている人間を通して「再生」されるという戯曲『PLAYER』。その劇中劇と、俳優たち(Player)が戯曲に書かれた言葉を再生(Play)する稽古場の世界が併走し、行ったり来たりしながら、その境界線はだんだんと曖昧になる。現実か、虚構か。
『PLAYER』の持つ不穏な世界が演じる俳優たちを浸食し始め、〈演じること〉が入れ子のように幾重にも重なっていく――なんともスリリングな仕掛けが張りめぐらされた舞台になりそうだ。
取り憑かれたように言葉を紡ぎ、“Player”として狂気を帯びていく登場人物には、この上ない魅力的なキャストが集結した。蜷川幸雄演出作品はもちろん、映像でもその存在感を示す藤原竜也。前川作品への出演は5作目、その世界観を深く理解する仲村トオルだ。透明感と力強さをあわせ持つ成海璃子、確かな演技で舞台を締める木場勝己、元宝塚男役トップスターの真飛聖ほか、実力派かつ魅力的なキャストがそろい、刺激的なエンターテインメントが立ち上がる!(上演時間/155分)

死後の世界はあるのか。
死者との対話は可能なのか。
劇中劇『プレイヤー』の稽古に励む俳優が物語を通して死者との対話を試みる。
物語は一人の女性が失踪したとこから始まります。やがて彼女は死体で発見されるのですが、死んだはずの彼女の言葉を話す者が次々と現れます。彼らは死んだ彼女に選ばれた、死後思いを語るときだけ身体に入る「プレイヤー」。
現実なのか、芝居なのか…作り込まれた脚本に観てる私まで惹き込まれました。
死んだ彼女は自らの意思で命を絶ったのか、それとも誰かに死に追いやられたのか。「プレイヤー」の語る言葉な本当に彼女の言葉なのか。
何もかもが謎だらけなのにそこには死生観とか宗教観とか様々か視点が用意されていて、舞台の中での舞台である劇中劇で描かれているために、客観的な視点も強くなる。

この舞台、かなり面白かったですよ。仲村トオルさんに対するこの舞台とは関係ない前フリもしましたが、ヤッパリ仲村トオルさんは素晴らしい役者さんです。
そして何と言っても藤原竜也さん。ドラマや映画よりも舞台の上だとより輝く。本当に凄い。
もちろんこの舞台を作った前川知大さん、演出の長塚圭史さんもさすがでした。脚本から演出まで作り込まれた舞台である『プレイヤー』。素晴らしかったです。


『後悔と反省の狭間で』

なんとなく思ったことを、ただなんとなく書いています。映画や舞台が好きなのでそのあたりの記事が多めになります。

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