映画『サーミの血』

「サーミ人」とゆう民族を知っていますか?Wikipediaより引用します。
サーミ人(サーミじん、北部サーミ語:Sápmi)は、スカンジナビア半島北部ラップランド及びロシア北部コラ半島に居住する先住民族。フィン・ウゴル系のうちフィン・サーミ諸語(英語版)に属するサーミ語を話すが、ほとんどがスウェーデン語、フィンランド語、ロシア語、ノルウェー語なども話すバイリンガルである。ちなみにラップランドとは辺境の地を呼んだ蔑称であり、彼ら自身は、サーミ、あるいはサーメと自称している。北方少数民族として、アイヌ民族などとの交流もある。錫を使った手工芸細工が有名である。

私は恥ずかしながらまったく知りませんでした。この、劣等民族として不当な差別を受けてきたサーミ人の一人の少女の物語を描いた映画『サーミの血』を渋谷UPLINKで観てきました。
【作品詳細】
北欧の少数民族サーミ人の少女が、差別や困難に立ち向かいながら生きる姿を描いたドラマ。1930年代、スウェーデン北部の山間部に居住する少数民族サーミ族は、支配勢力のスウェーデン人によって劣等民族として差別を受けていた。サーミ語を禁じられた寄宿学校に通うエレ・マリャは、成績も良く進学を望んだが、教師からは「あなたたちの脳は文明に適応できない」と告げられてしまう。ある時、スウェーデン人のふりをして忍び込んだ夏祭りで、エレは都会的な少年ニクラスと出会い恋に落ちる。スウェーデン人から奇異の目で見られ、トナカイを飼育しテントで暮らす生活から抜け出したいと思っていたエレは、ニクラスを頼って街に出る。監督のアマンダ・シェーネルはサーミ人の血を引いており、自身のルーツをテーマにした短編映画を手がけた後、同じテーマを扱った本作で長編映画デビューを果たした。主演はノルウェーでトナカイを飼い暮らしているサーミ人のレーネ=セシリア・スパルロク。2016年・第29回東京国際映画祭で審査員特別賞および最優秀女優賞を受賞した。
(原題/『Sameblod』 本編/108分 2016年/スウェーデン、デンマーク、ノルウェー 配給/アップリンク)


映画『ドリーム』とはまったく違う角度、描き方で人種差別問題を描いた作品。公開規模こそ小さい作品ではありますが『ドリーム』と同じように観るべき名作です。

サーミ族の少女エレ・マリャは何も特別なことを望んだわけではない。狩猟や遊牧をしながらの生活や、正当な教育が受けられない環境から逃げたかった。例えそれが大切な家族を裏切ることになることだとしても、彼女にとっての夢や希望は逃げることでしか見つけられない。故郷や民族、家族、自分の名前を捨ててまで求めたかったもの、見たかった世界がある。

「日本人」として「日本」で生まれれば「人種」としての差別を受けることは少ない。どんなに努力をして結果を残しても、生まれながらにして“劣等民族”だと決めつけられ差別を受け続けてきたサーミ人の気持ちを本当の意味で理解することはできない。
だからこそ、知るべき「事実」がある。

今の差別に満ち溢れた世界は間違いなく“差別をしてきた側”が作ってきた。だとすれば、こんな世界を作っきた“差別をしてきた側”と“差別を受けてきた側”とちらが劣等民族なのか。

人種、宗教、イデオロギー…様々な理由で隔たりが出て来ている今、こういった「事実」があったことを知るために観るべき一作。

『後悔と反省の狭間で』

なんとなく思ったことを、ただなんとなく書いています。映画や舞台が好きなのでそのあたりの記事が多めになります。

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