舞台『髑髏城の七人“season風”』

さぁ、行ってきましたよ。豊洲、IHIステージアラウンドで上演中の『髑髏城の七人』。“season花”、“season鳥”に続いて“season風”観てきました。
【作品詳細】
1990年に池袋西口公園テントで産声を上げた『髑髏城の七人』は、以来7年ごと上演される度にブラッシュアップされ、今では劇団最高傑作と言われる名作。特に97年版は、物語・演技・殺陣・音楽など全ての面が完璧に調和し、“いのうえ歌舞伎”シリーズの真骨頂となった。そして2004年には“ドクロイヤー”と銘打ち、同じ作品を全く別のキャストで、更に演出を変えて春と秋に連続上演するという大胆な試みを決行。ドラマ性の強い『アカドクロ』、ケレン味の強い『アオドクロ』と見事に趣向を変えた作品はいずれも大成功を収め、一旦は作品として完結を迎えた。さらに初演から21年目の2011年には、若いキャストが結集することによって新たな着想を得て、『髑髏城の七人』がよみがえった。更にその7年後に掛かる2017年〜2018年というこの年に1年以上かけて “ステージアラウンド”という客席が回転するという大胆な演出が可能となる前代未聞の劇場の杮落としとしてこれまで類を見ない『髑髏城の七人』を上演中。
【作】中島かずき
【演出】いのうえひでのり
【出演】松山ケンイチ、向井理、田中麗奈、橋本じゅん、山内圭哉、岸井ゆきの、生瀬勝久、他
(上演時間/一幕80分、二幕115分)


『髑髏城の七人“season風”』は主演の松山ケンイチさんが捨之介と天魔王を一人二役で演じる、本来の『髑髏城の七人』オリジナルバージョン。とは言え、ステージアラウンドは通常の劇場とは違い役者が演じる運動量も多くなる劇場。このステージでの一人二役は相当キツイものがあると思います。松山ケンイチさんも「二幕がしんどい」と言ってるみたい…

(ステージナタリー)

確かに「しんどそう」でした。これはキツいと思う。でも、一人二役だからこそ、この演目の面白さが際立つのも事実。
個人的には“season花”や“season鳥”に比べてより「演劇性」が高められていた気がします。捨之介と天魔王とゆう正反対な二役の演じ分けは、さすが「カメレオン俳優」と名高い松山ケンイチさんだなと思わせられるぐらい、その演じ分けに凄みを感じました。

もう一つ、一人二役だから感じたのかテンポが良かった気がします。劇団☆新感線の舞台は“長い”でお馴染みですが、その“長さ”を感じさせないぐらいシーンの切り替えのリズムが絶妙で、「役者の芝居を魅せる」と言うよりも、「物語の流れを見せる」演出になってるなぁと感じました。

もちろん役者の演技も十分「魅せて」もらいました。
無界屋蘭兵衛役の向井理さんのビックリするぐらいの顔の小ささ、そして佇まいの美しさはこの役にまさにハマリ役で、ステージに立つだけで物語に深みを増す。

『髑髏城の七人』は「沙霧」とゆう役がある意味で主役でもあると思うのですが、今回その役を演じたのは、満島ひかりさん、門脇麦さんらと同じユマニテに所属する岸井ゆきのさん。昨年公開された映画『太陽を掴め』を観た時、「また素晴らしい女優さんが出てきたなぁ」と思ったのを覚えている。岸井さんが演じた沙霧も、清野菜名さん、清水葉月さんに負けず劣らず素晴らしく、ここからまたメディアに広く出て行く女優になるだろうなと確信。

他のキャストの皆様も本当に最高で、“season風”でも『髑髏城の七人』、この演目の持つ力を感じました。
年末からは「上弦の月」「下弦の月」とWチームで上演される“season月”が始まります。さらに来年には“season極”の上演も決定している。
この時点で私はあと3回は豊洲に行くことが決定しています。
『髑髏城の七人』は観ていて心から楽しくなる“エンターテイメント”。本当に楽しめますよ!!

『後悔と反省の狭間で』

なんとなく思ったことを、ただなんとなく書いています。映画や舞台が好きなのでそのあたりの記事が多めになります。

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