映画『月と雷』

メジャー、インディーズ限らず映画や舞台を見ていると、まだ観たことのない新人の役者さんや今まで知らなかった役者さんを知れることが多い。世に出られるか出れないかは、その役者さんが出会った監督や演出家との相性によるところが多い気がする。相性が合えば一気に華開くこともあるだろうし、そうゆう役者さんの作品を観るととても応援したくなります。

テアトル新宿で『月と雷』とゆう映画を観たのですが、また一人、素晴らしい女優さんを知ることができました。
【作品詳細】
直木賞作家・角田光代の同名小説を「海を感じる時」の安藤尋監督のメガホンで映画化。子どもの頃に母が家出したため、普通の家庭を知らぬまま大人になった泰子。スーパーのレジ打ちの仕事をしながら、家と仕事場を往復する毎日を過ごしていた。婚約者もでき、亡くなった父が残してくれた持ち家で暮らす日々は、大きな喜びこそないが小さな不幸もない、穏やかな生活だ。泰子のそんな静かな日々が、父の愛人の息子・智が現れたことで、大きく揺らいでいく。泰子役を初音映莉子、智役を高良健吾、智の母親で泰子の父親の愛人だった直子役を草刈民代がそれぞれ演じる。
(本編/120分 2017年/日本 配給/スールキートス ※R15指定作品)


主演の泰子役を初音映莉子さん、智役を高良健吾さんが演じています。高良健吾さんのことは知っていましたけど、初音映莉子さんのことは失礼ながら存じ上げませんでした。すでに20年近くキャリアがある方みたいで、なぜこんな素晴らしい芝居をする女優さんなのに今まで知らなかったのか疑問です。もしかしたら観ていたのかもしれませんが…。

この作品に出てくる泰子は心の奥底にある“寂しさ”に溢れてる。母親に置いてかれ、酒に溺れた父親は早逝、智と直子との幼少期の「楽しかった」思い出すらも忘れ、“淡々と“今を生きている。
ある日、大人になった智や直子と再会し、忘れていた思い出や隠していた感情が蘇る。しかし、流れた月日は短くはなくその現実すらも“淡々と”したフリでしか受け入れることができない。
ただ、どれだけ“淡々と”してても泰子がずっと抱えてきた“寂しさ”は抑えることができない。

本作を観ていて、正直始めは「ん?」とゆう疑問を持ちながら観ていましたのですが、初音さんと高良さん、そして草刈民代さんのナチュラルな芝居にどんどん惹きこまれ結局観入ってしまいました。

本作の登場人物には誰にも感情移入できない生き方で、むしろ好きになれないキャラクターかもしれないけど、だからと言って普通の生き方がいいのだろうか。そもそも普通ってなんだ??泰子も智も直子も、誰もがみんな純粋な気持ちで生きている。ただそれだけのことなのかもしれない。

少しだけネタバレになりますが、最後のシーン。智に支えながら直子が自転車を漕ぎ出す。自転車を押す息子と、進み出す母親。親離れ…子離れ…。
親子とか、家族とか、幸せとか、いろいろ考えることが詰まった素敵な映画です。間違いなく初音映莉子さんの代表作になるのではないでしょうか。これからの彼女に期待です。




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『後悔と反省の狭間で』

なんとなく思ったことを、ただなんとなく書いています。映画や舞台が好きなのでそのあたりの記事が多めになります。

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