映画『ソニータ』

ソニータ・アリザデ(Sonita Alizadeh)とゆうアフガニスタン出身のラッパーがいます。彼女がリリックを書いた『売られる花嫁』をまず聴いてもらいたい。

(reference:YouTube)

この曲ができるまで、そしてソニータ自身を追ったドキュメンタリー映画『ソニータ』を渋谷UPLINKで観てきました。
【作品詳細】
ラッパーになることを夢見ながら、イランで難民生活を送るアフガニスタン出身の少女を追い、第32回サンダンス映画祭ワールドシネマドキュメンタリー部門でグランプリを獲得したドキュメンタリー。アフガニスタンのタリバンから逃れてきた難民のソニータ。18歳になる彼女はパスポートも滞在許可証もなく、不法移民として施設でカウンセリングや将来のアドバイスを受けている。児童婚の伝統が残るアフガニスタンに住む彼女の母親は、ソニータを見ず知らずの男性に嫁がせようと、彼女を迎えにイランへやって来る。9000ドル(約100万円)払ってくれる結婚相手が見つかったので、嫁ぐようにと母親から促されるソニータが強制婚を逃れるために起こした行動、それはラップをすることだった。
(原題/『Sonita』 本編/91分 2015年/ドイツ、スイス、イラン 配給/ユナイテッドピープル)


※今回はネタバレがかなりあります。


アフガニスタンの紛争が激化したためイランに難民としてやってきたソニータ。滞在許可証もパスポートもない。姉と姪と住んでいる部屋も出て行かなくてはいけない。難民としての厳しい現実が突きつけられる中、それでも彼女はいつかラッパーとして成功するこを夢見ている。
しかし、アフガニスタンにいる彼女の家族は出会ったこともない男に嫁がせようとする。家族にとってはそれが彼女自身のためだと思っているし、何より男から決して安くはないお金を受け取ることができるから。
ハッキリ言って人身売買である。例え家族の希望だとしても許されることではない。しかし、これがアフガニスタンの伝統であり文化なのだ。女性が自由に恋愛をする権利がないのである。

ソニータはそんな環境から逃げ出すため、本作のドキュメンタリー映画製作サイドの力を借り結婚するまでしばらくの猶予が許される。「ラッパーとして成功したい」とゆう夢を持ちながらリリックを書いたり友人とユニットを組んで売り込みをかけたりと積極的に活動するのだが、ここでも文化や伝統の壁にぶつかってしまう。ソニータが暮らすイランでは女性が公の場で唄うことが許されていないのだ。ソニータが夢を掴みかけたとき、今までサポートしてくれていた施設などは公式に彼女をサポートできなくなってしまう。

故郷では自由恋愛が認められず、イランでは唄うことすら許されない。紛争、文化、伝統、宗教…様々な壁にぶつかったソニータが目指した先、ソニータを迎えた国はアメリカだった。今の中東の混乱の原因はアメリカにもある。アフガニスタン出身の少女が夢を求めた先、夢を目指すことができる場所はアメリカにしかなかった。
それほどまでに難民を取り巻く環境は厳しいものがある。出生証明書すらなかった彼女が初めて自分のパスポートを取得できた時の喜びようが全てを物語っている。また、この時、近くにいた銃を持った軍人たちの彼女を見る優しい顔が印象的だ。例え少女が知らない男に売られていくことを伝統だとわかっていても、心の奥では誰もが「おかしい」と思っているのではないか。

このドキュメンタリー映画はソニータがあくまでも中心なのだが、同じ施設に通う子達の人生も様々だ。
知らない男に売られることを受け入れた子、ソニータの唄に歓声をあげる少女たち、イランへ逃げてくる途中タリバンに襲われた子、日本だけを見ていたら考えられない環境で生きている少女たちがいる。
ソニータの唄はそんな過酷な環境にいる人々を、混乱する中東を、そして世界を変える力がある。多くの人がこの映画を観て、彼女のラップを聴くことが大きな力になる。是非とも劇場で観てもらいたい一作です。




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『後悔と反省の狭間で』

なんとなく思ったことを、ただなんとなく書いています。映画や舞台が好きなのでそのあたりの記事が多めになります。

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