映画『KOKORO』

映画などの映像メインに活動されてる俳優、演劇などをメインに活動されてる俳優、素晴らしい俳優さんは大勢いますが、映画と演劇どちらを演っても心から素晴らしいなと思える俳優さんは多くない。特に女優さんになるとカメラの前と舞台の上では観せ方が変わるのかそれが如実に現れる気がする。
その中でも大竹しのぶさん、宮沢りえさん、黒木華さんはヤッパリ凄い。映画でも演劇でも何を観ても眼を見張るものがある。この3人の中にもう一人、私が最近素晴らしいなと思う女優さんが門脇麦さん。確実に日本を代表する女優になると思う。

その門脇麦さんも出演された映画『KOKORO』を渋谷ユーロスペースで観てきました。
【作品詳細】

これが長編2作目となるベルギーの女性監督バンニャ・ダルカンタラが、日本のある小さな村を舞台に、心に深い傷を負った人間が再生していくさまを描いた人間ドラマ。ベルギー、フランス、カナダの合作映画で、「奇跡のひと マリーとマルグリット」のフランス人女優イザベル・カレが主演を務め、國村隼、安藤政信、門脇麦が共演する。フランスで暮らすアリスのもとに弟のナタンがやってきた。旅先の日本で生きる意欲を見つけたと幸せそうに語っていたナタンは、数日後突然この世を去ってしまう。最愛の弟をなくしたアリスは、弟を変えた人々に出会うため、ひとり日本を訪れる。行き着いた先は自殺の名所として知られる崖のある海辺の村だった。そこでアリスは元警察官のダイスケと出会う。ダイスケは自殺のために村を訪れる人に寄り添い、自殺を思いとどまらせていた。村の人々との交流がアリスの心に静かな変化をもたらせていく。カレがアリス役、國村が元警察官のダイスケ役を演じる。
(原題/『Kokoro』 本編/95分 2016年/ベルギー、フランス、カナダ 配給/ブースタープロジェクト)


まず先にこれだけは言っておこう。

最近の國村隼さん凄くないか??


最初に散々「門脇麦が凄い」と書いておきながらなんですけど、國村隼さん凄くないですか??韓国映画『哭声』で怪演が大きな評価を得ていたと思ったら次はベルギー、フランス、カナダの合作映画でこの役です。もちろん他にも海外の映画に出演されてる俳優さんはいるし今ではもう珍しいことではないけど、國村隼さんの“この感じ”はなんか他の方とはちょっと違う気がする。勝ち取った役と言うより、求めらてた役とでも言いますか。本作を観ればこの役も求められたものだとわかります。

この映画が描いているのは「家族」と「死」とゆう世界共通のテーマ。アリスは裕福な生活をしながらも思春期の子供たちとの向き合い方や夫との生活にもどこか不満を抱え悩んでいる。これは国とか関係なくどこの「家族」も同じではないか。
そんな時、久々に弟に会う。弟は手首にリストカットの痕があるほどかつては危なっかしさを抱えていたが、日本に行きダイスケらと出会うことで「生きる意味」を感じていた。
ある日、最愛の弟は交通事故に遭い命を落としてしまう。弟を失った悲しみから立ち直れずにいたアリスが救いを求めた場所は弟が「生きる意味」を知った日本だった。

ダイスケの家にはアリスと同じように「生きる意味」を感じていない人たちがいる。皆、それぞれ抱えている感情がある。本当に少しの支えだけで保っている状態。いつ切れてもおかしくない。
ダイスケの家にいる少年は警戒心剥き出しだ。イヤホンをしたまま寝ている彼をアリスがそのイヤホンを外そうとしたとき、彼はその手を払いのけアリスを睨みつける。日本に来る前、アリスは我が子が寝ている状況で同じようにイヤホンを外していた。
どんなに思春期で反抗期だとしても、実の親と他人では安心感が違うのかもしれない。
同じ状況でもやはり「家族」の力は大きいのだ。

アリスはダイスケに「生きる意味」を問う。ダイスケは「生きる意味なんてない。息を吸って吐くだけ」と言う。
弟はダイスケから「生きる意味を教わった」が、アリスには「生きる意味はない」と。でも、これこそが真理で、
これこそが「生きる意味」なんだと思う。

どんなに辛い過去があっても、寄り添う誰かがいれば、そして大切な人との想い出があれば生きていける。生きることは難しく考えることではなく、ただ生きていく。それだけでも価値のあるものだということを感じれた映画です。




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白金、プラチナ通りに素敵な鰻屋さんがあります。浜松に本店がある『うなぎ 藤田』。
ビルの3Fにあるのだけど、エレベーターを降りた瞬間から広がる名店感。鰻重もひつまぶしも美味しいです!!




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『後悔と反省の狭間で』

なんとなく思ったことを、ただなんとなく書いています。映画や舞台が好きなのでそのあたりの記事が多めになります。

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