映画『二十六夜待ち』

テアトル新宿にて映画『二十六夜待ち』観てきました。
【作品詳細】
「海辺の生と死」の越川道夫監督が佐伯一麦の同名小説を映画化し、東北の小さな町を舞台に紡ぐ大人のラブストーリー。震災ですべてを失い、福島の叔母の工務店に身を寄せる由実は、路地裏にある小さな飲み屋で働くことに。店主の杉谷は過去の記憶を失っており、覚えていることは手が料理をしていたということだけ。周囲の温かな人々に囲まれながらも、杉谷の心はいつも怯え、自分が何者か分からない孤独を抱え込んでいた。ともに心に傷を抱えた由実と杉谷は、やがて引き寄せ合うように心と体を寄り添わせるようになるが……。杉谷を井浦、由実役を黒川が演じる。
(本編/124分 2017年/日本 配給/フルモテルモ ※R18指定作品)


私が鑑賞したのはテアトル新宿での上映最終日。昨年の公開時から観たかったのですが、年末の忙しさに追われタイミングが合わず。なんとか最終日に間に合いました。
テアトル新宿では最終日だったこともあるので少しネタバレありで書いてます。

山で遭難しているとこを見つかりそれ以前の記憶がない杉谷と、震災で何もかもを失った由美。
杉谷が営む小料理屋に由美がパートとして働き始める。震災後、親戚の家に世話になっていた由美は表に出る(生活を戻す)機会を伺っていた。そんな時に見つけた「小料理 杉谷」の求人募集。

口数が少なく、決して社交的とは言えない杉谷。(高倉健より不器用度は高い)
働き始めた由美は常連さんと仲良くなったり、様々な方言が飛び交うお客の会話から復興のために全国から職人が来てるのだなぁと感じ、仕事に楽しさを覚え始める。
そんなある日の閉店後、由美が後片付けをしているところにどこか様子がおかしい杉谷がやってくる。そのまま震えたように由美にキスをし、抱きしめ、そのまま…(いきなりだな、おい。)

由美も杉谷に想いを馳せていたのか受け入れる。しかし、杉谷は最後までせず(わかりやすく言えばイクまでしない)途中で思いつめたようにやめてしまう。
なんだかわからない由美。(そりゃそーだ)。

気まずい空気が流れるなかその日は帰る由美。後日、そのことを謝る杉谷。謝る杉谷に由美は「何を謝るんですか?私も独り身なんで。嬉しかったですよ。」と。(可愛いじゃないか。)
それに対し杉谷は「そうゆうことじゃないんだ!」と由美を突き放す。「じゃあどうゆうことなんですか」と由美。
気持ちを爆発させた二人。この件から二人の仲は急速に深まる。そしてまた愛し合うのだが、やはり杉谷は最後までできない。「無理なんだ」とゆう杉谷に対し由美は「私のせい?」と。(これは切ない…でも可愛い)
杉谷が最後までできないのは、記憶喪失になり、それからイクと自分が失くなってしまいそうで無理なんだとゆう。

それでも二人は互いを求め合い、まるで夫婦のように時を過ごす。
そんなある日、店のガス工事に合わせて杉谷は「東京に行ってみよう」と由美を誘う。元々は由美が「杉谷さん、東京から来た人なんじゃない?」と言っていたのだが、杉谷を愛せば愛すほど、記憶が戻ったときの不安もあり「勝手に決めないで」と責めてしまう。

そんな時、お世話になっていた叔母が倒れる。「私がもっと手伝っていれば」と自分を責める由美に叔父や叔母は「そんなことない」と。そして、こんな時だからこそ行ってきたらとも。
病院で出会った義足の女性の言葉もあり東京へ行くことを決心する由美。(この義足の女性のシーンは唐突だったな。)

東京へ行っても何もわからなかった。最後まで記憶が戻ることはない。それでも良い。
記憶を失ってからの8年間の記憶がある。由美との記憶がある。それだけで良い。
だって、最後はちゃんとイケたのだから。二十六夜の月に祈るように。
フィニッシュ。

結局、最後まで杉谷はどこから来て、どんな人なのかわかりません。なんで記憶を失ったのかもわかりません。
でも、それで良い。解決しないからこそ、「何か事件に巻き込まれたのか」、「山菜採りで遭難したのか」とか、観る者がそれぞれ考えるものがある。それでいい。

演出面も面白かったです。小料理屋でのお客の酔い具合、夜の街の若者たちの声、叔母が倒れたときの娘が父親を責めるところなど細かい演出がとてもリアルで良かった。
それと、一つ一つの芝居のタメが長いようにも感じた。上映前の監督の挨拶で「草木を育てるように撮った」と仰ってたけど、まさに役者の芝居をギリギリまで引っ張るような演出はその時の心情がズッシリと伝わってきてとても良かったと思います。

ただ、濡れ場シーンが多すぎた気がする。それに一つ一つの濡れ場が長い。いくら「草木を育てるように」と言ってもちょっと長すぎる気もする。最後の東京のホテルでのシーンは特に。あれだと観客の方が育っちゃうよ。(下ネタやめろ)
「イケるか」がポイントでもあるからわからなくもないのだけど、あれだけ長いと前後の話の脈略が思考から飛んじゃいそうだけどな。(私だけかもだけど…)

その点は気になったけど、良い映画だと思います。
思い出せない過去と忘れたい過去を持つ二人の大人の物語。観るチャンスがあれば是非。




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(産経ニュース)
ちゃんと「ながら運転」していたとゆう証拠がその場で出せるようになると尚良いよね。あと、タバコとかも何気に危ないと思うな。


(CNN)
誤報で良かった。


(M-ON! MUSIC NEWS)
最近のYOSHIKIなんか良い。前より好きだな。ダウンタウンなうも面白かった!!

『後悔と反省の狭間で』

なんとなく思ったことを、ただなんとなく書いています。映画や舞台が好きなのでそのあたりの記事が多めになります。

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