映画『パンとバスと2度目のハツコイ』

イオンシネマ板橋にて映画『パンとバスと2度目のハツコイ』観てきました。
【作品詳細】
アイドルグループ「乃木坂46」の元メンバーで、グループ卒業後は女優として舞台やCMで活躍してきた深川麻衣の映画初主演作。「サッドティー」「知らない、ふたり」などの恋愛映画で知られる今泉力哉監督が、こじらせた男女の新たな恋模様を描く。パン屋で働くふみはある日、中学時代の初恋相手・湯浅たもつと偶然再会。ふみはプロポーズされたものの結婚に踏ん切りがつかず恋人を別れたばかりで、たもつは離婚した元妻のことを今でも忘れられずにいたが……。ふみ役を深川が務め、たもつを「三代目 J Soul Brothers」の山下健二郎が演じた。そのほかの共演は伊藤沙莉、志田彩良、安倍萌生ら。
(本編/111分 2017年/日本 配給/『パンとバスと2度目のハツコイ』制作委員会)


まずこの映画には大きな欠点があります。都内での上映館が秋川、東武練馬、調布、武蔵村山の4館しかないこと。一応すべてイオンシネマなのでシネコンではあるのですが、いかんせん遠い!!あくまでも私にとってはですけど、なぜ渋谷や新宿で上映館がないのか…。
近くて東武練馬か調布。どちらも映画館どころかその街にすら行ったことがない。それでも観たい!!行ってきましたよ…東武練馬のイオンシネマ板橋。
遠かったぁ。でも、素晴らしい映画だった。遠くても行って良かった。
この映画の欠点、上映館が少ないこと以外は一切欠点がない作品でした。

そもそも、今泉力哉監督作品である。“間違いない”監督の一人。
今泉力哉監督と言えば『サッドティー』『退屈な日々にさようならを』など映画作品も素晴らしいのだけど、乃木坂46の個人PVでも観られるように“女の子”を可愛く撮るのが抜群に上手い監督でもある。

本作で主人公のふみを演じたのは元乃木坂46の深川麻衣さん。こう言ったら失礼かもしれないけど、深川さんは正直まだそこまで芝居が上手いとは言えない。
でも、今回深川さんが演じたふみは上手い下手を超えた、もう“ふみ”そのものがスクリーンの中にいて、「あれっ?深川麻衣って市井ふみだっけ?」と思わせられるぐらい自然体に演じていました。
これが今泉力哉監督の腕だと思う。監督の目には役者の芝居の上手い下手は関係なく、如何にこの役者を上手く“活かす”かしか映っていないのだろうな。

緑内障を患うふみは毎晩必ず目薬を点眼している。仕事はパン屋。朝早くから昼過ぎまで。
退勤は“14:08”。タイムカードを切るシーンが2回出てくるのですが(出勤を入れれば3回)、そのどちらとも同じ時刻。
それだけふみは規則正しく、真面目な時間を過ごしている。感情を荒げることもなく。

ある日、中学時代の初恋相手のたもつと再開する。たもつはバスの運転手。ふみは仕事の帰り道、いつもバス会社の車庫での洗車を眺めていた。たもつはそこの運転手。
“パンとバス”が繋いだ二人の再開…

もう観て!!


遠くても観に行ってください。近い人はすぐに観に行ってください。素晴らしい映画です。
パンとバス、コインランドリーと洗車、孤独とハツコイ…。
ふみとたもつは一切触れ合いません。手を繋ぐこともない。肩が寄り添うこともない。それなのにこれだけ感情が揺さぶられる。
最後の最後で初めて身体が触れるのだけど、それがまたね…。

本作のキーワードは「パンとバス」以外にも「パジャマ」とか他にも挙げたらキリがないけど、やっぱり最後にふみがあるシーンで書く「alone again」とゆう言葉。ここにこの映画の全てが詰まってる。

観終わったあと、やっぱり今泉力哉監督は天才だと確信した。ふみと妹の二胡(志田彩良さん)との姉妹のやりとりなんて可愛さしかない。
山下健二郎さんも「当て書きか?」って思うぐらい良かった。
そして何と言っても伊藤沙莉さん。中学時代ふみのことが好きで自分は同性愛者だと思っていたけど、今は旦那も子供もいて幸せに暮らしているとゆう難しい役どころなんだけど、もうね、見事としか言いようがない。彼女は本当に天才だよ。

兎にも角にも本作『パンとバスと2度目のハツコイ』は、胸キュンシーンや泣き所、感動ポイントを無理に作らなくても、ここまで感情を揺さぶられる映画が作れるんだと感じれた作品。
多くの人にイオンシネマに足を運んでもらって、渋谷や新宿でも上映館が増えてくれると嬉しいなと思います。
てゆーか、増えるべきだな。
もっと多くの人に観られるべき作品。

『後悔と反省の狭間で』

なんとなく思ったことを、ただなんとなく書いています。映画や舞台が好きなのでそのあたりの記事が多めになります。

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