映画『四月の永い夢』

新宿武蔵野館にて映画『四月の永い夢』鑑賞。
出典:公式サイト


【作品詳細】
「走れ、絶望に追いつかれない速さで」などの新鋭・中川龍太郎が監督・脚本を手がけ、第39回モスクワ国際映画祭で国際映画批評家連盟賞とロシア映画批評連盟特別表彰を受賞したヒューマンドラマ。3年前に中学校の音楽教師を辞めた27歳の滝本初海は、現在は近所のそば屋でアルバイトをしながら暮らしている。そんなある日、彼女のもとに1通の手紙が舞い込む。それは3年前の春に亡くなった恋人が彼女に向けて書き遺したものだった。この手紙をきっかけに、初海の変わらない日常が再び動きはじめる。ヒロイン・初海役に、ジブリ映画「かぐや姫の物語」で主人公の声を演じた朝倉あき。初海に恋する青年・志熊役を三浦貴大が演じる。
(2017年/日本 配給:ギャガ・プラス)
引用:映画.com


reference:YouTube



決して公開規模が大きくない映画の中で必ず一年に一本は出てくる私の大好きなタイプの映画。今年は本作がそうです。
ちょっとやられました。主演の朝倉あきさんて知ってますか??
先日亡くなられた高畑勲監督の映画『かぐや姫の物語』でかぐや姫の声優に抜擢された女優さんです。『かぐや姫の物語』は、かぐや姫が抱えた葛藤、罪と罰、その存在を通して“女性”として、そして“人”としての存在意義を問う名作中の名作。
この誰もが聞いたことある物語を再構築し作家性を出せたのは高畑勲監督の手腕はもちろんのこと、かぐや姫の声を担当された朝倉あきさんの“声の力”も大きかったと思います。
『四月の永い夢』の主人公初海役はそんな朝倉あきさんの良さがとにかく際立っていた。

3年前に自殺した元彼とは、実は彼が自殺する4ヶ月前に二人は別れていた。そのことを誰にも言えずにいた初海。
彼のことを引きずってるわけではないけど、かと言って完全に心から消えたわけでもない。初海にとってのこの3年間は彼が亡くなった桜の季節からずっと永い夢の中にいるようなもの。

でも、初海が彼との永い夢の中にいる中で、初海の周りで起きていることもまた夢のようなもの。
かつての教え子が自分を慕ってくれる。アルバイト先の方がよくしてくれる。自分のことを想ってくれる人がいる。あれからずっと気にかけてくれている人がいる。
初海が過ごした3年間は決して「長い」月日ではなく、とても素敵な「永い」夢の中なのだ。

四月が終われば五月が来る。春が終われば夏が来る。秋が来て、冬が終わればまた春が来る。嫌でも季節は流れる。
何かを失いながら、その中で何を見つけて生きていくのか。

公開規模は大きくないけど観れる機会があれば是非とも観て欲しい映画です。


『後悔と反省の狭間で』

なんとなく思ったことを、ただなんとなく書いています。映画や舞台が好きなのでそのあたりの記事が多めになります。

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