映画『30年後の同窓会』

TOHOシネマズシャンテにて映画『30年後の同窓会』鑑賞。
出典:公式サイト


【作品詳細】
「6才のボクが、大人になるまで。」のリチャード・リンクレイター監督が、「さらば冬のかもめ」でも知られるダリル・ポニックサンの小説を原作に、30年ぶりに再会した男たちの再生の旅路を描いたロードムービー。男ひとりで酒浸りになりながらバーを営むサルと、過去を捨てて牧師となったミューラーのもとに、ある日、30年にわたって音信不通だった旧友のドクが突然現れる。ドクは1年前に妻に先立たれ、2日前に遠い地で息子が戦死したことを2人に打ち明け、死んだ息子を故郷に連れ帰る旅に同行してほしいと依頼する。30年前のある事件で大きく人生が変わってしまっていた3人は、ともに旅をし、語り合うことで、人生に再び輝きを取り戻していく。主人公の3人をスティーブ・カレル、ブライアン・クランストン、ローレンス・フィッシュバーンという、いずれもアカデミー主演男優賞にノミネートされた経験を持つ実力派が演じる。
(原題『Last Flag Flying』 2017年/アメリカ 配給:ショウゲート)
引用:映画.com


reference:YouTube



まいったね。来ちゃったよ。来ちゃいましたよ。大傑作ですよ!!
最高だ!!最高です!!個人的に今のところ今年の洋画No. 1だ。
ただ、一つだけ言いたいのは邦題がクソすぎる。原題の『LAST FLAG FLYING』のままで良かったんだよ。なんだよ『30年後の同窓会』って。「30年後」はまだしも「同窓会」ってなんやねん。
邦題はクソだったけどとにかく最高な映画だ。

かつて海軍としてベトナム戦争に従軍していたドク。病気で妻に先立たれ、一人息子のラリー・ジュニアまでもイラク戦争で命を落としてしまう。共にベトナム戦争に従軍していたかつての仲間であるサル、ミューラーと共に最愛の息子の遺体を引き取る旅に出る。
あらから30年、それぞれが違う人生を歩み、再び交わる事がなかった人生。30年の時を超えて家族とは、仲間とは、そして“自分の国”とはなんなのか。
多くのことを考えさせられた一作。

とにかくブライアン・クランストン演じるサルが最高。サルの放つ言葉に何回グッとさせられたか。
身体が傷ついたわけでもないのにモルヒネを多用していたことを後悔している仲間に「痛みがあったんだ。身体も心も、痛みは痛みだ」と。
この言葉だけで自由奔放に生きているように見えるサルの心にも戦争の心の傷が深く刻まれていることがわかる。

さらにミューラーとの車内のシーン。ラジオからはエミネムが流れてくる。「エミネムが好きじゃない」と言うミューラーと、エミネムが白人だと知って驚くサル。そこから黒人、白人の人種の話になるのだけど、サルは「ホワイト?ブラック?俺はグリーンだ。今まで唯一アイデンティティを感じたのはグリーン(海軍)だけだ」と。
ここでサルにとって海軍にいたことが如何に特別なものであったかがわかり、さらにこれが最後の伏線になる。

こんなにグッとくるシーンの連続かと思いきや、ラリーの遺体を運ぶ列車の車内では思春期の中学生のようなくだらない話をするサル。自分のモノが昔は朝起きて髭剃りをしていると「昨日はどうだった?」と話しかけてくるようだったのに、今では靴紐を結ぶとこしか見ていない…とか。笑
とにかくくだらない話。そしてそれに爆笑するドクとミューラー。ラリーの同僚であった若い兵隊が帯同しているのですが、若い彼の方が引いてるぐらいのくだらない会話。こんなにくだらない話に爆笑してるシーンなのにここでもグッと来るのが、“色々あったけど、ちょっとしたことでいつでもあの頃のように戻れる”と云う、同じ時を生きた仲間だからこその関係がそこに見えて私は笑いながら感動してしまった。

そこからニューヨークに立ち寄り初めて携帯電話を買うシーンとか、サルが買ったばかりの携帯でどこかに電話をかけていてそれが最後に…これはもう観て欲しい。

そして最後のラリーの棺を埋葬するとき、最後の国旗がミューラーからサルに渡され、「国がどれだけ感謝をし、本当に大統領が哀悼の意を表しているのかわからないけど、これはお前の国の旗だ!受け取れ!」と言ってドクに。
もうここで涙が滝のように。ヤバかった。これに痺れた。
日本では国旗が絡むとすぐに愛国心だの右翼だの言われてイデオロギー論争になるけど、そうゆうことじゃないんだよ!とこの映画が全てを教えてくれる。

この後も含めてとにかく観て欲しい。今年のNo. 1どころか人生ベスト級だ。完全にまいりました。

『後悔と反省の狭間で』

なんとなく思ったことを、ただなんとなく書いています。映画や舞台が好きなのでそのあたりの記事が多めになります。

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