映画『飢えたライオン』

テアトル新宿にて映画『飢えたライオン』鑑賞。
出典:公式サイト


【作品詳細】
「子宮に沈める」などの緒方貴臣監督が、報道やネットなどがもたらす情報の加虐性を描いたドラマ。ある高校の朝のホームルーム。瞳のクラス担任が未成年の淫行容疑で警察に連行された。担任の性的な動画が流出し、その相手が瞳だというデマが学校内に流れ出す。最初は軽く考えていた瞳だったが、彼氏や妹からも動画の噂について聞かれるほど、デマがさも事実かのように広がり、追いつめられた瞳は自殺という道を選択してしまう。担任の逮捕、生徒の自殺という流れにより、マスコミの報道はさらに加熱。ネットなどにより瞳の「虚像」が作られていく。2017年・第30回東京国際映画祭「日本映画スプラッシュ」部門上映作品。
(2017/日本 配給:キャットパワー)
引用:映画.com


reference:YouTube



序盤から「なんか嫌な感じ」が続く。
物語が進むにつれ、その「なんか嫌な感じ」が「とても嫌な感じ」に変わる。
そしてその「嫌な感じ」は最後まで拭えることなく終わる。
本編78分、最初から最後までずっと「嫌な感じ」が続く作品。

この「嫌な感じ」の正体はなんだ??
今の日本の現状だ。
今の社会の現状だ。
もっと言えば自分自身だ。
『飢えたライオン』は誰なのか。
それは社会であり私たち自身なのだ。

とにかく、まず観てほしい。
この映画に漂う「嫌な感じ」は今の社会そのものであり、誰もがこの映画の中の誰かでもある。
「自分は違う」と誰が言い切れるのか。
大人は子供たちの世界の話だと片付けられるのか。
大人たちの言動がどれだけ空虚で、無責任で、そして暴力的なものなのか。
どれだけの人がそのことを感じているのだろう。

本作はフィクションであるけど、このような話は至るとこにあり、ずっと繰り返されてきたこと。
言ってしまえばドキュメンタリーでもある。
上映館が少ないのでどれだけの人に観てもらえるかわからないけど、観た人の心には確実に何かが残る作品。
マスメディアがこの映画をどう扱うが興味深いので、マスメディアが無視できないぐらいまで大ヒットしてほしい。

『後悔と反省の狭間で』

なんとなく思ったことを、ただなんとなく書いています。映画や舞台が好きなのでそのあたりの記事が多めになります。

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